- Lockheed MartinがVectis計画を拡大し、テスト加速のために4つの新プロトタイプを開発する。
- Vectisは大型のカテゴリー5ステルス無人機で、多様な任務に対応する。
- 設計上の特徴として、機首上部埋込型インテークを備え、空力抵抗と整備負荷を軽減する。
- Skunk WorksはMinimum Tools Determined Assemblyを採用し、製造コストを削減している。
Lockheed MartinはVectisステルス無人機計画を拡大し、現在製造中の機体に加えて4機の追加プロトタイプを開発する計画である。同社はメリーランド州ナショナルハーバーで開催されたAir & Space Forces Association会議でこの投資を発表した。新規機体はLockheed Martinが飛行試験を加速し、Vectisをいかに迅速かつ低コストで製造できるかを検証するのに役立つ。このプロトタイプの初飛行は2027年末に予定されている。Lockheed Martin先進開発部門長のRon Fehlen氏は「追加機体の開発作業はすでに始まっており、詳細をまもなく共有する」と述べた。
Vectis無人機の多用途性
Lockheed MartinはVectisを大型のカテゴリー5ステルス無人機と位置づけ、多様な任務に対応できる設計としている。この無人機は顧客の要求に応じて、対空作戦、対地作戦、ISR(情報・監視・偵察)任務に構成可能である。Fehlen氏は潜在顧客について具体的には言及しなかったが、Vectisは大規模な無人機群計画よりもCollaborative Combat Aircraft(CCA)計画との関連性が強いと述べた。CCAは有人戦闘機との連携運用を想定している。同氏は「特定の顧客向けに絞られた設計だという理由はない」と述べた。
Vectisは全長約34フィート、翼幅約38フィートである。この無尾翼機の全長はMQ-9 Reaperと同程度で、翼幅はF-35戦闘機に類似している。Lockheed Martinはまた、CCA市場で競争できるコストで提供することを目指している。Fehlen氏は、単機価格を「CCAの競争価格」に設定することが目標だと述べた。
製造手法の革新
Vectisの顕著な設計上の特徴として、機首上部に埋込型インテークを備えている点がある。Fehlen氏によれば、この設計は空力抵抗を低減するとともに、機体内への異物混入リスクを低減するものである。この保護策は整備性を簡素化するもので、使用可能な環境が整わない場所で運用する際に特に有効である。滑走路やその周辺にはエンジンを損傷しうる物質が存在しうるためである。同社は会議でVectisのフルスケール模型を展示し、最初のプロトタイプが組み立て中であることを示す新しい画像も公開した。Lockheed Martinはこの計画への投資額について明らかにしていない。
Skunk WorksはMinimum Tools Determined Assemblyと呼ばれる製造手法を採用し、生産工程の簡素化とコスト削減を図っている。Fehlen氏はこの手法をIKEAの家具の組み立てに例え、より少ない工具と手作業で部品を結合できると説明した。同氏は「これは、手作業の削減と初回合格率の向上を通じて、高い affordabilityと速度を実現できる真に有効な技術だ」と述べた。さらに「すでに多くのケースで、機体製造の工数を80%削減できることを実証している」と付け加えた。
開発の進捗も極めて迅速である。Fehlen氏によれば、チームは初期設計から風洞検証までをわずか2か月で達成し、6か月以内に最初のデジタル製造を完了、8か月以内に最初の製造部品を発行した。
Lockheed Martinはいかに無人機製造効率を向上させているか
Lockheed MartinはVectis計画で革新的な製造手法を採用し、生産効率の向上とコスト削減を図っている。Minimum Tools Determined Assembly技術により、組立工程の工数を大幅に削減でき、これは無人機開発を加速するうえで極めて重要である。さらに、埋込型インテークなどのVectisの設計上の特徴は、作战能力と整備性を一層向上させている。これらの要素が相まって、CCA需要が増大する背景のもと、Lockheed Martinの無人機市場における競争力を高めている。

